大型株とは|特徴やメリット・デメリットなどをわかりやすく解説
大型株とは、一般的に時価総額が大きく流動性が高い銘柄のことです。
市場シェアが高く、値動きが比較的安定しているのが特徴で、幅広い投資家から人気を集めています。
本記事では、大型株の特徴やメリット・デメリットなどをわかりやすく解説します。
※OANDA証券では株式取引をサービスとして提供していません。本記事は株式取引に関する一般的な知識を提供することを目的としています。
目次
- 1.大型株とは
- 2.大型株の主な特徴
- 3.大型株の代表例一覧
- 4.大型株に投資するメリット・デメリット
- 5.大型株に関するQ&A
- 6.【まとめ】大型株とは|特徴やメリット・デメリットなどをわかりやすく解説
大型株とは
大型株の一般的な基準や特徴、中小型株との違いについて解説します。
- ・一般的な基準
- ・中小型株との違い
一般的な基準
大型株とは、一般的に時価総額が大きく流動性が高い銘柄を指します。
大型株かどうかは、企業の規模や株式の取引量などから総合的に判断して決められます。
例えば、日本の代表的な株価指数であるTOPIX(東証株価指数)では、時価総額と流動性に基づいて構成銘柄を大型・中型・小型に分類した「規模別株価指数」が存在します。
その中で、時価総額と流動性の高い上位100銘柄が「大型株(TOPIX100の算出対象)」に分類されます。
大型株は市場シェアが高く、市場全体の動向を反映しやすい銘柄群として注目されています。
中小型株との違い
大型株は時価総額が大きく流動性が高いため、価格変動が安定しており、リスクが抑えられる傾向があります。
一方、中小型株は時価総額が小さく流動性が低いため、価格変動が比較的不安定で、リスクが高くなる可能性があります。
以下の表は、大型株と中小型株の主な違いです。
項目 | 大型株 | 中小型株 |
---|---|---|
時価総額 | 大きい | 小さい |
流動性 | 高い | 低い |
値動き | 安定 | 不安定 |
リスク・リターン | リスクが低く、 安定したリターンが見込める |
リスクが高い反面、 高いリターンが期待できる |
なお、TOPIXの規模別株価指数では、大型株に次ぐ時価総額と流動性の高い上位400銘柄を「中型株(TOPIX Mid400の算出対象)」、大型株・中型株に含まれない全銘柄を「小型株(TOPIX Smallの算出対象)」と分類しています。
大型株の主な特徴
ここでは、大型株の特徴を2つ紹介します。
- ・業績・財務が安定している
- ・株価変動が緩やかな傾向
業績・財務が安定している
大型株に分類される企業は、一般的に売上高や利益などの業績が安定していることが多いです。
強固な事業基盤を持ち、景気の変動や市場環境の変化に対しても強く、安定した収益を維持しやすい傾向があります。
また、自己資本比率が高く負債が少ないなど、財務状況が健全な企業が多いのも特徴です(ただし、業種によっては負債を活用する経営が一般的な場合もあります)。
株価変動が緩やかな傾向
大型株は市場での取引量が多く流動性が高いため、売買が活発に行われます。
その結果、一時的な需給の偏りによる価格の急激な変動が起こりにくく、株価は比較的安定した動きを見せる傾向があります。
また、業績や財務が安定していることから、投資家は短期的な値動きよりも長期的な成長を重視する傾向があり、頻繁な売買が抑制されることで株価の変動幅が小さくなりやすいです。
大型株の代表例一覧
ここでは、日本を代表する主な大型株を紹介します。
企業名 | 証券コード | 業種 |
---|---|---|
トヨタ自動車 | 7203 | 輸送用機器 |
ソニーグループ | 6758 | 電気機器 |
NTT | 9432 | 情報・通信業 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 8306 | 銀行業 |
任天堂 | 7974 | その他製品 |
日立製作所 | 6501 | 電気機器 |
伊藤忠商事 | 8001 | 卸売業 |
キーエンス | 6861 | 電気機器 |
ファナック | 6954 | 電気機器 |
日本郵政 | 6178 | サービス業 |
これらの銘柄は、いずれも業績や財務基盤が安定しており、取引量も多く流動性が高いのが特徴です。
日本経済を牽引する存在として、投資家から注目を集めています。
大型株に投資するメリット・デメリット
大型株にはメリットとデメリットの両面があり、投資する際にはそれぞれを理解しておくことが大切です。
- ・メリット
- ・デメリット
メリット
大型株は、業績や財務基盤が安定しており、長期的に安定した成長が期待できる点が魅力です。
流動性が高く取引が活発なため、売買がしやすいのも特徴の1つです。
配当を安定的に支払う企業が多く、配当収入を目的とする投資家に適していると考えられます。
また、株価の値動きが比較的穏やかであることから、リスクを抑えた運用を目指す人にも向いています。
デメリット
大型株は安定性が高い一方で、成長スピードが比較的緩やかであるため、大きな値上がり益を狙いにくい点がデメリットです。
情報開示が充実しており、投資家による分析も進んでいるため、将来の業績などが株価に織り込まれやすい傾向があり、割安感が乏しい場合があります。
また、企業規模が大きいことから経営判断の迅速さに欠け、新しい事業への参入や変革に時間がかかることもあります。
こうした点から、短期的に大きな利益を求める投資家にとっては満足感が得にくいこともあります。
大型株に関するQ&A
大型株に関するよくある質問は、以下の通りです。
- ・大型バリュー株とは何ですか?
- ・大型株は初心者向けですか?
- ・大型株と中小型株の違いは何ですか?
大型バリュー株とは何ですか?
大型バリュー株とは、大型株とバリュー株(割安株)の2つの要素を併せ持つ株式で、時価総額が大きく、企業の本来の価値に対して株価が割安とされる銘柄を指します。
市場での安定感があり、配当利回りが高めの銘柄が多いのも特徴です。
例えば、「三菱UFJフィナンシャル・グループ」は、安定した業績を持ちながら、PERやPBRといった株価指標が市場平均に比べて低く、割安と見なされる場面が多い銘柄です。
大型株は初心者向けですか?
大型株は、初心者にも向いている投資対象です。
時価総額が大きく値動きが安定しているため、急激な価格変動が起きにくく、取引がしやすいという特徴があります。
また、企業情報が豊富で、高配当利回りの銘柄も多いため、中長期の資産形成にも適していると考えられます。
大きな成長は期待しにくいものの、安定性を重視する初心者には適した選択肢と言えます。
大型株と中小型株の違いは何ですか?
大型株と中小型株の主な違いは、時価総額の規模とそれに伴う流動性や値動きの安定性です。
大型株は安定性が高く、長期投資に適しています。
一方で、中小型株は成長性が期待される反面、価格変動が不安定でリスクも高くなる傾向があります。
【まとめ】大型株とは|特徴やメリット・デメリットなどをわかりやすく解説
大型株とは、時価総額が大きく流動性が高い銘柄を指します。
一般的に、大型株は業績や財務基盤が安定していることが多く、取引量も豊富なため売買が活発で、価格の急激な変動が起こりにくい特徴があります。
値動きが比較的安定していることから、リスクを抑えたい投資初心者にも適しています。
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